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★★★★★(大傑作)★★★★(傑作)★★★(普通)★★(イマイチ)★(駄作)☆は0.5 ★☆☆☆☆(客観的に観て傑作とは言い切れないが、個人的な思い入れが強い作品)
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ジャ・ジャンクー『世界』
2005 - 11/12 [Sat] - 00:23
2004中国/日本/フランス/上映時間:133h/英題:The World
評価:★★★★
配分(100):娯楽10芸術25社会35人間30
ジャ・ジャンクーがはじめて大都市に生きる人々の群像を描いた。舞台は北京郊外の世界公園。世界40カ国のモニュメントが、広大な敷地内にミニチュアとして再現されている。ここでダンサーとして働き、職場では「姐さん」と呼ばれ慕われている主人公のタオと、その恋人で警備主任のタイシェンを中心に、世界公園に携わるさまざまな人々の群像劇が展開されてゆく。
現代中国、特に大都市の変貌はすさまじい。この作品でも、縮小版エッフェル塔から高層住宅が立ち並ぶ北京郊外の様子が伺えたり、建設ラッシュのため地方から出稼ぎに来る人物たちが描かれる。近代化とは一方では西洋化を指す。ダンサーたちの部屋にはハリウッド映画のポスターが貼ってあり、西洋のファッション誌を熱心に読み耽る。人々は当たり前のように携帯電話を使用し、メールでやり取りをしている。だが彼らはこの変貌する社会の中で、一方ではどこか漠然とした未来に対する不安をもって生きているのも確かだ。ジャ・ジャンクーはそんな大都市郊外で生きる人々の漠然とした不安感、戸惑い、寂寥感、行き場のなさを描き、そしてその中でもやはり「これからが始まり」だと思う気持ちを最後に掬い上げたのだと思う。
世界公園という設定が面白い。「世界」であるにもかかわらず実際は閉じられた空間であり、舞台の華やかさにもかかわらず、夜は寂寞とした雰囲気を漂わせる。これに大都市の閉塞感と寂寥感を重ね合わせることは難しくない。昼はダンサーとして華やかな舞台で踊りながら、実は行き場のなさと不安を抱えている、そんな主人公をはじめ世界公園の裏方たちの人生模様を見て、ちょっぴり切ない気持ちになった。
小津『東京物語』へのオマージュと、アニメーション(CG)は正直?と思った。特にアニメーションの方はジャ・ジャンクー作品のイメージにそぐわない気がした。
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2004中国/日本/フランス/上映時間:133h/英題:The World
評価:★★★★
配分(100):娯楽10芸術25社会35人間30
ジャ・ジャンクーがはじめて大都市に生きる人々の群像を描いた。舞台は北京郊外の世界公園。世界40カ国のモニュメントが、広大な敷地内にミニチュアとして再現されている。ここでダンサーとして働き、職場では「姐さん」と呼ばれ慕われている主人公のタオと、その恋人で警備主任のタイシェンを中心に、世界公園に携わるさまざまな人々の群像劇が展開されてゆく。
現代中国、特に大都市の変貌はすさまじい。この作品でも、縮小版エッフェル塔から高層住宅が立ち並ぶ北京郊外の様子が伺えたり、建設ラッシュのため地方から出稼ぎに来る人物たちが描かれる。近代化とは一方では西洋化を指す。ダンサーたちの部屋にはハリウッド映画のポスターが貼ってあり、西洋のファッション誌を熱心に読み耽る。人々は当たり前のように携帯電話を使用し、メールでやり取りをしている。だが彼らはこの変貌する社会の中で、一方ではどこか漠然とした未来に対する不安をもって生きているのも確かだ。ジャ・ジャンクーはそんな大都市郊外で生きる人々の漠然とした不安感、戸惑い、寂寥感、行き場のなさを描き、そしてその中でもやはり「これからが始まり」だと思う気持ちを最後に掬い上げたのだと思う。
世界公園という設定が面白い。「世界」であるにもかかわらず実際は閉じられた空間であり、舞台の華やかさにもかかわらず、夜は寂寞とした雰囲気を漂わせる。これに大都市の閉塞感と寂寥感を重ね合わせることは難しくない。昼はダンサーとして華やかな舞台で踊りながら、実は行き場のなさと不安を抱えている、そんな主人公をはじめ世界公園の裏方たちの人生模様を見て、ちょっぴり切ない気持ちになった。
小津『東京物語』へのオマージュと、アニメーション(CG)は正直?と思った。特にアニメーションの方はジャ・ジャンクー作品のイメージにそぐわない気がした。
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