映画や漫画を通して歴史と現代社会を考察する。 研究書、サッカー、音楽、ミステリレビューも。

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★★★★★(大傑作)★★★★(傑作)★★★(普通)★★(イマイチ)★(駄作)☆は0.5 ★☆☆☆☆(客観的に観て傑作とは言い切れないが、個人的な思い入れが強い作品)

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未来を写した子どもたち

2009 - 08/11 [Tue] - 10:30

未来を写した子どもたち(特別版) [DVD]未来を写した子どもたち(特別版) [DVD]
(2009/07/03)
不明

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監督:ロス・カウフマン、ザナ・ブリスキ/2004年/アメリカ/85分
原題:BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS
評価:★★★☆
配分(100):娯楽5芸術5社会70人間20

昨年映画館で見たのだが、どうやらDVDが発売された模様なので紹介したい。
アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞、LA批評家協会賞ドキュメンタリー賞受賞。

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紅いコーリャン

2008 - 09/05 [Fri] - 12:58

紅いコーリャン紅いコーリャン
(2004/02/21)
鞏俐姜文

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監督:チャン・イーモウ(張芸謀)/脚本: チェン・チェンユイ、チュー・ウェイ、モー・イェン/1987年/中国/118分
原題:紅高梁 英題:RED SORGHUM
評価:★★★★
配分(100):娯楽5芸術55社会20人間20

 ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得し、その後の世界的な中国映画躍進の先鞭をつけた作品と言えるかもしれない。日中戦争期が舞台となる作品なので、歴史映画と言ってしまってもよいが、一般的な歴史映画としての要素は薄い。 

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『Invitation』(2008年08月号)「美しい男 美しい女 美しい映画」

2008 - 07/25 [Fri] - 12:50

 『Invitation』(2008年08月号)を購読。特集は「美しい男 美しい女 美しい映画」。「美しい男」には興味ないのでどうでもよいが、「美しい映画」の特集を読みたかったので。

 面白いのは、映画評論家ではなく写真家、スタイリスト、ヘアメイク・アーティスト、デザイナーなどアート系の分野で活躍している日本人41人に、作品を選ばせていること。「美」とは主観的な観念であり、ならばその道のプロに聞いてみようということらしい。まあ「美」というのは理屈ではなく感性ですからね。道端の石ころに美を感じる人もいるでしょうし。さて、選ばれた作品は計178本に及ぶ。洋邦問わずにさまざまな作品が上げられており、なかなか面白い。さまざまな作品が選ばれている中、私がまだ見てない映画で気になったのが、マイケル・ウィンターボトム監督の「ひかりのまち」。ウィンターボトムがこんな作品を撮っていたとは知らなかっただけに、ぜひ観てみたい。

 ではここで極私的「美しい映画」5作を選出してみましょう。例によって観ていない作品は山のようにあるので、数少ない観た作品の中から選んでいます。

 ヴィム・ヴェンダース監督 パリ、テキサス

 アンドレイ・タルコフスキー監督 ノスタルジア

 ナセール・タグヴァイ/モフセン・マフマルバフ/アボルファズル・ジャリリ監督 キシュ島の物語

 溝口健二監督 雨月物語

 最後の一作は、カール・T・ドライヤー「吸血鬼」、ゴダール「はなればなれに」、鈴木清順「陽炎座」、なんかと迷いながらあえて変化球でタル・ヴェーラ監督 ヴェルクマイスター・ハーモニー を挙げておく。不気味な作品でもあるのだが…。

8 1/2 (はっかにぶんのいち)

2008 - 07/23 [Wed] - 23:59

8 1/2 愛蔵版8 1/2 愛蔵版
(2008/05/31)
フェデリコ・フェリーニ

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監督:フェデリコ・フェリーニ/脚本: フェデリコ・フェリーニ ほか/イタリア/140分
評価:不能 もしくは ★☆☆☆☆

 ニュープリント版を映画館で上映中のため、いざ突撃。この作品はまだ観ていなかったので。日本語読みで「はっかにぶんのいち」と言うらしい。これから観る人に対してはじめに言っておくと、「道」や「甘い生活」のフェリーニ作品からは想像もつかない(いや、つくのか?)系統の作品です。主人公は映画を作れなくなっている映画監督で、彼が保養地に来て映画関係者や愛人、妻とああでもないこうでもないと意味不明なやり取りを延々と続けます。そしてそこに主人公の夢や幼い頃の記憶が断片的に挿入され、映画を作れなくなっている主人公の苦悩が、主人公の意識の流れのままに時にはにぎやかに、時には幻想的に映し出されてゆきます。

 正直言ってしまうと、映画には興味があるし、フェリーニの映画にも興味があるが、フェリーニの苦悩にはまったく興味がないし、フェリーニの人物にもさほど興味はわかない。映画監督の「苦悩」それだけを見せられると辟易してしまうが、フェリーニ自身が「苦悩」を逆手にとって、「人生は祭りだ」という人生と人間への賛歌を幻想的・芸術的に歌っているのかなという気がする。ラストシーンはたしかに感動的。ある意味でこのような作品は二度と出てこないであろう不世出の作品。

 まあ、わけのわからない作品ではある。ジャン・リュック・ゴダール『ウィークエンド』、ジャック・タチ『プレイタイム』、デヴィッド・リンチ『イレイザー・ヘッド』、塚本晋也『鉄男』、園子温『うつしみ』、キム・ゴク/キム・ソン『資本主義党宣言-万国の労働者、蓄積せよ!』などなど、わけのわからない映画は散々観てきたが、1963年発表のこの『8 1/2』もそのアヴァンギャルドさでは負けていない。

受取人不明

2008 - 06/07 [Sat] - 11:27

受取人不明受取人不明
(2005/12/02)
ヤン・ドングン

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監督:キム・ギドク/脚本:キム・ギドク/2001年/韓国/119分
英題:ADDRESS UNKNOWN
評価:★★★★
配分(100):娯楽5芸術25社会45人間25

 傑作というのは往々にして冒頭からその肌触りというか臭いが強烈に漂ってくるものだが、この作品にもそれを強く感じた。ただし、誰にでも薦められる傑作というわけではない。観る人を選ぶ作品だろう。特に、時代背景や韓国社会に関する予備知識がないとピンと来ないかもしれない。1970年代の米軍基地がある町での3人の若者たちの日々を描いた青春物語なのだが、そこはキム・ギドク監督作品、一筋縄ではいかない。物語はいくつかのエピソードが平行し、それらが緻密な設定と構成の元に絡まり合って進行してゆく。

 以下時代状況に沿って作品を振り返ってみたい。 

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プロフィール

  • Author:kikyosan
  • 魚座のA型。
    大学時代東洋史専攻。
    <好きな漫画>ファイブスター物語、EDEN、マスターキートン
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    <好きな映画>はなればなれに、青の稲妻、人情紙風船
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    <好きなミュージシャン>サニーデイ・サービス、フィッシュマンズ、LAURA NYRO、Death Cab for Cutie、The Smashing Pumpkins
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